「どのソーラーパネルを購入すればよいか迷っている」「良いソーラーパネルのおすすめを教えてほしい」
様々なモデルが存在するソーラーパネルの中から、自分に合ったものを見つけるのは容易ではありません。特に固定式や持ち運び可能なタイプなど、選択肢は多岐にわたります。この記事では、適切なソーラーパネルの選び方をわかりやすくご説明し、特におすすめするJackery(ジャクリ)のモデルやAmazonで人気のモデルを取り上げます。
ソーラーパネルとその基本情報:特徴、利点、および欠点について
ソーラーパネルは太陽の光を利用して電力を生み出す装置です。この装置は、クリーンな太陽光発電システムに不可欠なコンポーネントとされています。
最近では、災害発生時のバックアップ電源としても価値が認められ、従来の固定式のものに加えて、折りたたみが可能なポータブルタイプの普及が進んでいます。
●ソーラーパネルの特徴と仕組み
ソーラーパネル内部にはシリコンなどの半導体素材が含まれており、これに太陽光が当たると内部の電子が活動し始め、電力が生成されます。
太陽光を電力に変換する効率は、使用される素材によって異なります。主に「シリコン系」「化合物系」「有機系」の三つのタイプがあり、最も一般的なのはシリコン系です。このシリコン系には「単結晶シリコン」と「多結晶シリコン」という二つのタイプが存在します。
単結晶シリコンは発電効率が高く、耐久性にも優れていますが、高温下では効率が低下しやすく、製造コストも高いというデメリットがあります。
一方、多結晶シリコンは単結晶に比べて発電効率はやや劣るものの、製造コストが低いため、広範囲をカバーする産業用途に適しています。
●ソーラーパネルの利点と欠点について
ソーラーパネルの利点と欠点を詳しく見てみましょう。
・利点
ソーラーパネルから得られるエネルギーは太陽が輝いている間に限り、継続的に発電することが可能です。これは完全に再生可能なエネルギー源であり、燃料を消費せず、温室効果ガスの排出もないため、環境に優しい選択肢と言えます。太陽光があれば、いつでもどこでも電気を生成でき、停電が発生した際やアウトドア活動での信頼性のある電源となり得ます。
さらに、スマートフォンやタブレットをソーラーパネルに接続して充電することで、エネルギーの節約にもつながります。日中に蓄えた電力をポータブルバッテリーや蓄電池に保存し、夜間に使用することで更に節電効果が期待できます。
家の屋根に設置されたソーラーパネルは発電量が多く、余剰電力を電力会社に売ることで収益を得ることが可能です。この売電収入と節電により、電気代を大幅に削減することもできます。
また、ソーラーパネルは音が出ないため、どのような場所にも設置しやすいのも大きな利点です。
・欠点
雨天や曇りの日は、ソーラーパネルの発電量が大きく減少します。また、夜間には発電することができないため、24時間連続で電力を供給することはできません。
ソーラーパネル自体には電力を蓄える機能がないため、日没後には使用できなくなるという点が不便です。これにより、常に安定した電力供給を行うことは困難となります。
ソーラーパネルの種類(固定式VS移動式)
ソーラーパネルには、建物の屋根や広い敷地に設置する「固定式」と、持ち運びが可能な「移動式」の二つの主な形式が存在します。それぞれの特性について説明します。
①固定式ソーラーパネル
固定式ソーラーパネルは一度設置すると基本的に移動させることなく使うタイプで、主に屋外での使用が前提です。一般的なサイズは約20〜36㎡(約12〜23畳)で、大きなスペースを必要とします。
・メリット
固定式の最大の利点は、その広い面積から得られる大量の発電量です。一般的な住宅用ソーラーパネルの発電容量は4.5kWにもなり、小型の移動式に比べて非常に高い発電能力を持っています。余った電力を電力会社が買い取ることも大きな利点で、長期的に見れば電力費用の節約にもなります。
・デメリット
しかし、固定式ソーラーパネルの導入コストは高く、100万円を超えるケースが一般的です。バッテリーシステムを併設する場合、さらに高額な投資が必要になることもあります。また、設置から回収までには10年から20年の期間が見込まれます。
定期的なメンテナンスも欠かせないため、屋外に設置する以上、自然の影響による劣化や汚れが問題となります。一般的に4年に1度のメンテナンスが推奨されており、その費用も考慮する必要があります。
さらに、設置するためには十分なスペースが必要であり、すべての住宅がソーラーパネルの設置に適しているわけではありません。北向きや塩害、積雪が多い地域では効率が低下することもあります。
移設を考慮していない固定式は、場所を変える必要が生じた際には追加の工事費用が発生します。これも大きなデメリットと言えるでしょう。
②移動式ソーラーパネル
移動式ソーラーパネルは、小型のもので腕時計や計算機に使用されるタイプから、折りたたみ可能で持ち運びが簡単なものまで多種多様です。防災への意識が高まり、アウトドア活動が人気を集める中で、このタイプの需要が増えています。
・メリット
移動式の大きな利点はその携帯性にあります。場所を選ばず、キャンプや登山といったアウトドア活動で活躍するほか、家のベランダや屋上などでも簡単に設置可能です。折りたたんでしまえば、クローゼットや物置にも収納しやすく、緊急時の備えとしても優れています。
固定式に比べて手頃な価格も魅力の一つで、数万円で購入可能です。使用しないときは室内に保管できるため、悪天候や夜間でも安全で、メンテナンスの必要もほとんどありません。
・デメリット
移動式の欠点はその小ささによる発電量の限界です。固定式と比較してパネル面積が小さいため、最大出力は60〜400Wに留まります。また、固定式のようにパワーコンディショナーや蓄電池と組み合わせることなく、ソーラーパネル自体のみでの使用では蓄電ができません。したがって、発電効率を最大化するためにはポータブル電源との併用が必要となります。
ソーラーパネルの選択基準
ソーラーパネルを選ぶ際に注目すべきいくつかの重要なポイントがあります。ここではそれぞれの要素について説明します。
①性能指標を確認
ソーラーパネルの性能を評価する際に最も重要なのは「最大出力」と「定格電圧」です。
最大出力は、ソーラーパネルが太陽光からどれだけの電力を生成可能かを示す数値で、単位はワット(W)です。最大出力が高ければ高いほど、より多くの電力を供給できます。
定格電圧はソーラーパネルが生成する電力が対象のデバイスに適しているかどうかを示す値で、単位はボルト(V)です。一般的なポータブルソーラーパネルは約18Vで設計されており、この範囲内であれば互換性に問題ありません。
さらに「定格電流」と「変換効率」も重要な指標です。定格電流は、最大出力を定格電圧で割った際に得られる値で、単位はアンペア(A)です。電流が大きければ大きいほど、充電速度も向上します。
変換効率は、ソーラーパネルが太陽光を電気エネルギーにどれだけ効率良く変換できるかを示すパーセンテージです。高い変換効率は高い性能を意味しますが、最大出力が高ければそれに伴って変換効率も重要になります。
②使用目的を考慮
ソーラーパネルをどのような用途で使用するかも選択において重要です。
アウトドア活動や防災用としても、軽量で小型のソーラーパネルが適切です。荷物を軽減しやすく、収納にも便利です。
大出力モデルは設置スペースも大きく取るため、設置場所の確保も重要です。
③出力ポートの種類を確認
ソーラーパネルを直接デバイスに接続して充電する場合は、適切な出力ポートの有無を確認することが大切です。USBポートが搭載されているモデルなら、アダプター無しで直接デバイスを充電できます。
また、複数のデバイスを同時に充電する場合は、必要なポートの数が装備されているか、そして急速充電をサポートしているかどうかも確認が必要です。急速充電対応の規格には「5V/2.4A」や「5V/3A」「9V/2A」などがあります。
おすすめのポータブルソーラーパネル(2024年8月20日現在)
Amazonなどで人気のポータブルソーラーパネルについて2024年8月20日現在で調べてみました。
今回は、ポータブル電源に使用可能な大型デバイス用のソーラーパネルについて調べていますので参考にしてみてください。選んだものは、単結晶のものです。400W対応の大容量パネル、200Wの標準的パネル、100Wのパネルについて人気の機種を紹介しています。調査時点で、Amazonのおすすめに入っている製品です!
VTOMAN VS400 ソーラーパネル 400W
VTOMAN 400Wソーラーパネルの特徴と仕様について
項目 | 詳細 |
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製品名 | VTOMAN 400Wソーラーパネル |
出力・互換性 | 400W高出力、4-8時間でFlashSpeed 1500フル充電可能、複数のポート付属(MC4 to DC5521、XT60、Anderson) |
適用範囲 | VTOMANのポータブル電源や市販のポータブル電源、車載用、RV用にも対応 |
変換効率 | 単結晶シリコン型ソーラーパネル、最大23%のエネルギー変換効率 |
材質 | 高品質なETFE素材、高光透過率、耐熱性・耐久性に優れる |
設計 | 折りたたみ式、スタンド付き、調整可能な角度、マグネット式ハンドル、ケーブルバッグ、ステンレスフックホール |
防水防塵性能 | IP67防水防塵等級 |
用途 | アウトドア、キャンプ、車中泊、停電防災 |
保証 | 24ヶ月の安心保証、メーカーによる修理・交換対応可能 |
EBL ソーラーパネル 200W
EBL 200W折りたたみ式ソーラーパネルの特徴と仕様
項目 | 詳細 |
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製品名 | EBL 200W折りたたみ式ソーラーパネル |
転換効率 | 23.5%、高転換効率による電力ロスの少なさと優れた性能、アメリカの最新型光電転換技術による安定した発電性能を提供 |
耐久性・防水機能 | 強化ガラスと防水樹脂で密閉、IP65防水等級、国際認証FCC, RoHS, CE取得、過充電保護、短絡保護、過電流保護などの安全機能を装備 |
高互換性 | DC7909/8、XT60、M16航空コネクタ、アンダーソンなど4種類のコネクタ付属、市販の多くのポータブル電源に対応、直列並列の組み合わせ可能で大容量急速充電が可能 |
携帯性・使い勝手 | 重量8.14kgで女性でも持ち運びやすく、スタンド付きで自立可能、コンパクトに折り畳み可能(折りたたみサイズ64×53×7.5cm)、背面収納ポケット付き |
用途 | キャンプ、車中泊、ハイキング、災害時の停電対策等に適用 |
パッケージ内容 | 200W折りたたみ式ソーラーパネル、接続コネクタ各種、日本語取扱説明書 |
サービス | 最大1年間の保証、不具合時は新品との交換対応 |
Anker Solix PS100 Portable Solar Panel ソーラーパネル 100W
Ankerの新型ソーラーパネルの特徴と仕様
特徴・仕様 | 詳細 |
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互換性 | Anker Solix C1000 / C800 Plus / C800 / F3800 / F2600 / F1500 / 767 / 757 / 535 / 522 / 521 など幅広いモデルに対応 ポータブル電源を充電する際、XT-60 入力ポートまたは DC7909 入力ポートが使用可能です。 |
防塵/防水レベル | IP67レベルに対応、急な雨でも安心 |
デザイン | 小型軽量(約 4.6 kg)、従来モデルと比較して約12%の軽量化、約10%のサイズダウンを実現 |
発電性能 | 最大100Wの高効率単結晶パネルを採用、理想的な晴天時にポータブル電源を約85Wで充電可能 |
角度調整機能 | 4段階の角度調整が可能、ボタン操作だけで最適な角度に設定 |
パッケージ内容 | 製品本体、MC4 & XT-60ケーブル (0.5m)、MC4 & MC4延長ケーブル (3m) x2、XT60 & DC7909コネクタ、安全マニュアル |
ソーラーパネルとポータブル電源の組み合わせの利点
ソーラーパネルは、太陽が照らす時間にのみ発電するという大きな制限があります。この制限を克服する最良の方法は、ポータブル電源と組み合わせて使用することです。
昼間、ソーラーパネルで生成した電力をポータブル電源に蓄積しておくことで、夜間や曇りの日でも、環境に優しいソーラーエネルギーで電気製品を利用することが可能になります。また、大容量のポータブル電源を使用すれば、ソーラーパネルのピーク出力を上回る家電製品も動かせます。
ポータブル電源のデメリットは、一度電力を使い切ると再充電が必要になる点です。特に停電時には充電の手段が限られてしまうことが最大の問題ですが、ソーラーパネルがあれば日光を利用して再び充電することが可能です。
Jackery Solar Generator 2000 New ソーラーパネル 1枚 2点セット
新型2000Whクラスのポータブル電源に関する詳細。
特徴 | 詳細 |
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サイズと重量 | 33.5×26.4×29.2cm、重量17.9kgで、主流モデルより約40%小さく、約34%軽量 |
容量と出力 | 2042Whの大容量、2200Wの定格出力、家電製品(コーヒーメーカー、ポータブルエアコン、電子レンジなど)対応可能 |
充電時間と方法 | 家庭用ACコンセントで66分で0%から80%、102分で満充電。ソーラー、シガーソケット、ハイブリッド充電可能 |
CTB技術 | 2000Whクラスで初のCTB(セル・トゥ・ボディ)技術採用、スペース利用率69%に増加、耐久性向上 |
バッテリー寿命 | 高耐久LFPバッテリー搭載、1日1回の充電で最長10年間持続、4,000回の充電サイクル後でもバッテリー残量は70%を維持 |
耐久性と耐震性 | IEC60068-3-3耐震試験合格、震度7の地震に耐える。UL 94V-0難燃性材料のケース使用、LEDライト装備 |
安全技術「ChargeShieldテクノロジー2.0」 | 62種類の保護機能を搭載し、段階的可変速充電アルゴリズムにより安全性能の向上を実現 |
Jackery Solar Generator 1000 New ソーラーパネル 2枚 3点セット
特徴・仕様 | 詳細 |
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サイズと重量 | 327 x 224 x 247 mm、10.8 kgで1000Wh~1500Wh容量段で最も軽量 |
定格出力と容量 | 1500W、1070Wh、家電製品(コーヒーメーカー1120W、ポータブルエアコン1000Wなど)に対応可能 |
太陽光変換効率 | 最大25%の効率を持つ100Wソーラーパネル、IBCテクノロジー採用 |
充電方式と充電モード | 緊急充電モードで約60分、高速充電モードで約1.7時間でフル充電可能。ACコンセント、カーチャージャー、ソーラーパネル対応 |
バッテリー寿命 | 高耐久LFPバッテリーで1日1回の充電で最長10年間持続、4,000回の充電サイクル後もバッテリー残量は70%を維持 |
UPS&パススルー機能 | UL1778認証のUPS機能(<20 ms)とパススルー機能で非常用電源として使用可能 |
PD充電性能 | 7つの出力ポート搭載、デュアルPDで最大100Wの急速充電可能。冷蔵庫、iPhone 14 Max、Macbook Pro13などのデバイスに対応 |
ソーラーパネルとポータブル電源を組み合わせて使用しよう
持ち運び可能なソーラーパネルは、太陽光がある場所ならどこでも電力を生成できるという大きな利点があります。これにより、アウトドア活動や非常時の停電対策として非常に便利です。単体で使用する場合も、スマートフォンやタブレットのような消費電力の低いデバイスを充電するには充分な効果を発揮します。
しかし、ソーラーパネルだけでは、太陽光が得られない時には発電することができません。この問題を解消するため、ポータブル電源と組み合わせると良いでしょう。ソーラーパネルとポータブル電源を併用することで、お互いの欠点を補完し、より効率的にエネルギーを活用することが可能になります。
ソーラーパネルを選ぶ際は、対応するポータブル電源も同時に検討することが推奨されます。